

入社のきっかけは「クラウンが好き」。
Q.山田さんは専門学校を卒業して、新卒で入社されたそうですね。
A.そうです。自動車整備の専門学校の出身です。
Q.ということは、学生時代から車が好きだった?
A.そうですね。特にクラウンがずっと好きで、「いつか乗りたいな」って憧れていました。実はそれが山口トヨタと出会ったきっかけでもあるんですよ。
Q.なるほど。山口トヨタは昔からクラウンを取り扱っていますもんね。
A.就職活動はディーラー中心に検討していたんですが、整備士を目指す以上、せっかくなら好きな車に携わってみたいじゃないですか。ですから、すぐ山口トヨタの説明会に参加しました。
Q.それぐらい「憧れの名車」への想いが強かったと。
A.それに説明会で、テクニカルセンターなどの教育施設が充実していることや、研修・勉強会に力を入れていると知ったのも大きなポイントで。「ここなら私もレベルアップできそうだ」と思えたのが、最終的に入社の決め手になりましたね。
Q.実際、入社後の研修はどんな感じでしたか?
A.今はさらにアップデートされているらしいので、ちょっと内容が違うかもしれませんが、私の時代はまず導入教育から始まりました。最初に会社の理念やルール、接客対応のイロハやビジネスマナーを学び、次に整備や点検に関する専門教育に進むという形で。車検の進め方やお客様対応といった実践的な技術と知識をレクチャーしてもらいました。
Q.新入社員研修の期間はどれくらいだったのでしょうか?
A.1カ月ぐらいですね。本当に入社前のイメージ通り、みっちり研修してもらいました。
Q.技術職だと、てっきり職人気質な「現場で見て学べ!」という感じかと…。
A.いや、もう全然違いますよ。先輩は優しい方ばかりでなんでも相談できるし、結構ワイワイやっています(笑)。それに店舗配属後も1年目は毎月1回、本社で技術やサービスを学ぶフォローアップ研修があったり、今も新車や新機構が登場するたびに商品研修会が開かれたりと、学びの機会はかなり多いと思いますね。

どれだけ経験してもまだまだ!?
奥深い整備士の世界。
Q.現在はどのような仕事を担当しているのでしょうか?
A.ご予約いただいたお客様の車を預かり、車検対応や法定点検を行う仕事が大半ですね。それに時折、故障探求といってお客様の相談を受けて故障がないか調べ、部品交換や修理の提案をするケースもあります。
Q.予約メインなんですね。突発的な故障対応が発生するケースもあるんですか?
A.稀にありますが、うちにはお客様対応の窓口になるサービスアドバイザーもいますし、急に仕事が増えることは少ないです。ただ、車検や法定点検もフタを開けてみないと分からないことが多いので、想定より時間がかかるぞ、というケースは日常的ですね。
Q.これはサービスエンジニアならではの仕事の難しさというか…。
A.しかも、車は生活に直結しているので、朝お預かりして夕方には返してほしいというお客様も珍しくない。限られた時間の中で、様々な状況に対応しながらお客様の要望に100%応えるのは厳しい面でもあり、自分たちの腕の見せ所でもあるなと思います。
Q.今の言葉、一人前のプロの整備士という感じでカッコイイですね。
A.いやいや、私はまだまだです。全然一人前じゃないですよ。
Q.どれだけ経験を積んでも?
A.上の先輩たちの技術力とかスピード感を見れば、本当にまだまだです。それに新機構や新技術がどんどん登場しますし、めちゃくちゃ奥が深い。なので、今も日々勉強という感じです。
Q.おお、意外とそういうところは職人気質なんですね。でも、入社からこれまでの間に成長した部分も多いのでは?
A.サービスエンジニアの技術レベルを測る「トヨタサービス技術検定」というのがあるんですが、入社1年で3級を取って、翌年に2級を取って。で、入社5年目に試験勉強をして、会社も試験対策の研修をしてくれて、ようやく最上位の1級も取ることができました。
Q.すごいじゃないですか!入社5年目で1級取得はかなりハイペースなのでは?
A.一応、最短で取っています。上司や研修担当の方は「1級までは1発合格できて当然」みたいな空気だったので、ここは落とせないなと(笑)。
Q.そのプレッシャーに打ち勝っての合格(笑)。
A.それに実は1級のさらに上に「トップクルー」という資格がありまして。これがとてつもなくハイレベルで、何度か過去問を解いたことがあるんですが、とにかく難しくて、上には上があるなと。でも、もっと経験を積んで成長して、いつかはチャレンジしたいですね。

技術も、知識も、体も。
ポジティブな風土で成長!
ポジティブな風土で成長!
Q.トヨタグループ全体で行う「サービス技術コンクール」にも参加されたそうですね。
A.参加しました。これは「プリウスの故障対応」などテーマに合わせて点検・整備から修理・お客様への説明までロールプレイングを行い、技術力を競い合う大会なんですね。我々も含めて中四国大会に地域のトヨタディーラーから39チームが参加して、そこで上位に選ばれると全国大会に行けるのですが、私たちは残念な結果に終わりました(汗)。
Q.では、次回こそ全国進出ですね。
A.それが出場できる回数に制限がありますし、2年に1度の開催なので次はもう後輩たちに託したいなと。私も最近は後輩指導にも取り組んでいるので、全国に行ける仲間を育てたいです。
Q.山田さんはどんな雰囲気で後輩の指導に当たっているのでしょうか?
A.やっぱり仕事って楽しくないと続かないじゃないですか。なので、楽しみながら成長できるように普段のコミュニケーションから頑張ってやってます。
Q.厳しくきつく、というよりもフレンドリーな空気を大事にしていると。
A.会社の社風がフレンドリーでポジティブですからね。小さなミスでもやってしまうと気持ちが下がるじゃないですか。でも、先輩たちはそれを頭ごなしに怒るんじゃなく、「皆それは経験してきたよ」「気にすんな、次いこうぜ」と背中を押してくれる。だから頑張れるっていうのはありますよね。
Q.では最後に学生や求職者の方にメッセージをお願いします!
A.まずはそうですね、元気があれば・・・。
Q.何でもできる?
A.そうです、元気があれば何でもできます。技術は入社後にいくらでも学べますからね。経験がなくても、知識が無くても、前向きなパワーがあるか。それさえあれば、ぜひ飛び込んできてほしいです。